帝国ホテル(東京都千代田区)は、新規事業としてサービスアパートメント『帝国ホテル サービスアパートメント』を開始した。経営幹部層を中心とした「第2の仕事場」としての利用のほか、企業規模でのBCP(事業継続計画)対策や、富裕層のセカンドハウスなどの需要を見込む。1日に、3月15日から7月15日までの利用分の予約を始めた。
経営幹部層や富裕層の利用見込む
旅館業法下で行うサービスであるため、一般的なサービスアパートメントと異なり、契約がシンプルな点が特徴だ。1カ月単位の利用だけでなく、最低5泊から利用できる。料金は月ごとの利用の場合で36万~72万円。日ごとに利用する場合は1日あたり3万~6万円となっている。
ホテルラウンジでのコーヒーまたは紅茶の提供、1室につき1台分の駐車場利用、フィットネスセンターやプール、サウナの利用、ミーティングルームやビジネスラウンジの利用、荷物の預かりといったサービスも利用料金に含まれている。シャンプーや歯ブラシ、シェービングセットなどのアメニティー類はチェックインした日のみ提供。
今回のサービスを開始するにあたり、客室3フロアの一部を改修。約900室ある全客室のうち99室をサービスアパートメントとした。客室内にキッチンや大型冷蔵庫などは設置していないが、専属サービスアテンダントによる24時間対応のサービスをベースに、食事や洗濯といった日常生活に欠かせないものは、定額制で提供する。
入居者はルームサービスによる専用の食事を月額6万円もしくは7日間3万円で利用可能。シャツやブラウス、インナー類などのランドリーサービスも、月額3万円もしくは7日間1万円で用意している。
(2月8日1面に掲載)