賃貸仲介専業は差別化が難しいゆえに同業との手数料競争に巻き込まれやすい。その中で、思い切った業態転換で過当競争から抜け出した会社がある。それが、賃貸リノベーション専業のジェントル(東京都世田谷区)だ。賃貸仲介で構築したオーナーとの関係やリーシングのノウハウをフル活用して、リノベ案件を安定的に獲得、業態転換を成し遂げた。蒲谷宜治社長に話を聞いた。
リーシング経験を武器に安定受注
ジェントルは東京・下北沢に事務所を構える賃貸リノベーション会社だ。従業員数は10人。売上高は1億5000万円ほどで、その9割がリノベ工事による売り上げだ。単価は、フルリノベーションで1㎡あたり10万円程度。工事後に入居募集して、場合によってはそのまま管理受託する。管理戸数は約200戸だ。