全国で500棟以上の社員寮・学生寮を運営する共立メンテナンス(東京都千代田区)は、入館手続き費用と月額費用を減額するプラン『ひとり暮らし応援制度』の受け付けを2020年12月から開始している。4月から新社会人になる学生と就職活動を継続している卒業生を対象にサービスを提供している。
新社会人と就活生が対象
『ひとり暮らし応援制度』を適用することができる物件は、全国で同社が運営する寮の2割にあたる約100棟。これまでにも在寮中の学生に対し、就職時に安く住み替えが可能なサービスを提供しており、年間で100人以上の利用実績がある。寮事業本部の久米主税副部長は、「今回は新社会人以外にも対象を広げたこともあり、例年より問い合わせが増えている」と話す。
同プランを利用して入寮した場合、年間で約62万円の費用を減額できる寮もある。例えば、東京都江戸川区にある寮の場合、入館手続き費用43万6000円のうち、年間管理費用22万6000円が無料になるほか、入館費16万円が5万円になる。また、月額費用のうち、家賃と食事代にあたる9万100円の館費は6万6200円になる。通常の入寮時と比べて初年度は総額で62万2800円安く住める。入居期間は最大2年間となっている。
「各寮には、入寮者からの問い合わせを受ける寮長と、朝夕の食事を提供する寮母が在中し、金銭面だけでなく、生活面でもコロナ下の入寮者を支援している」(久米副部長)。申し込みの状況次第で、対象物件の拡大も検討する予定だ。
(2月15日1面に掲載)
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