投資用アパートの建築・販売・管理を行うセレコーポレーション(東京都港区)と千葉・東京を中心に高齢者専用賃貸住宅(高専賃)を展開するレイクス・トゥエンティワン(東京都中央区)が事業提携に向け動きだしている。
新たな建築受注先として高齢者向け住宅に乗り出したいセレは、既に6棟の運営実績を持つレイクスとの提携を打ち出すことで、入居者獲得・管理運営体制への信頼を打ちだし受注増へ結びつけたい考え。
レイクスはセレからの紹介により規模の拡大を目指す。2社の提携による1棟目の高専賃が10月に埼玉県で竣工しており、募集が始まっている。
10月19日には、セレが主宰する販売協力会社向けのセミナーにレイクスの池俊明社長を迎え、高専賃の事業モデルについて講演を行った。会場には不動産会社を始めおよそ100人の参加者が集まり、介護施設を併設した高専賃事業の運営方法に耳を傾けた。
セレの佐野章常務は「これまで単身者向けのワンルームを中心に展開してきたが、今後は入居者の属性に特化したコンセプト型の住宅を展開していく。特に高齢者住宅は柱の1つにしたいと考えており、ワンルームに適さない駅から離れた土地でも提案でき、商機の拡大につながるものとして期待している」と話している。