PM・サブリースを展開するエイブル保証(東京都港区)は、10月末に空室管理用セキュリティー商品を発売する。商品名は、空室と管理の頭文字を取って「KK錠」。自社開発のオリジナル商品だ。
ドアとドア枠の間に挟み込み、さらにドアが開くのを抑える板をかぶせる。南京錠で外部から板をロックすれば、ドアを開けることはできない。南京錠をはずせば、玄関錠がなくとも簡単にドアは開く。KK錠は、既存のドアのおよそ95%に対応可能。すでに都内の同社管理物件およそ600戸に設置し、運用を始めている。
「安心安全の管理を重視した結果、生まれた商品。マスターキーを一切使用しないため、紛失や盗難、複製といったリスクを回避できます。社内で試したところ好評だったため、思い切って外販に踏み切ることにしました」(業務本部鈴木俊行部長)
自主管理オーナーや管理会社に販売していく考え。一個から注文可能で、一個800円を予定している。南京錠はダイヤルタイプにも対応可能。
エイブル保証は、10月1日以降に管理物件に入居した新入居者から、マスターキーを渡す取り組みを行っている。同社では合鍵やマスターキーを預からず、鍵管理は入居者に一任する方針だ。
「入居者に安心感を持っていただくための活動の一環」(鈴木部長)としている。