野村不動産(東京都新宿区)とグループでシニア向け住宅の企画・運営を行う野村不動産ウェルネス(同)は、同社の展開するサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)シリーズ第4弾となる「OUKAS(オウカス)日吉」を10月1日に開業する。すでに600件超の問い合わせが来ているという。
今回の竣工で4棟目、計画含め800戸超え
OUKAS日吉は、東急東横線「日吉」駅から徒歩12分の場所に立つ、RC造9階建て全120戸のサ高住。専有面積は25~49㎡、間取りはワンルーム~2LDKと、単身、夫婦入居ともに対応できる。共用部には、フィットネススタジオや温泉大浴場、カラオケ・シアタールームなどを備え、館内でのレクリエーションを充実させる。
同物件は、野村不動産の開発する全1318戸の分譲マンションや商業施設と隣接した大規模開発案件の一部。エリアマネジメントを行う一般社団法人ACTO日吉(神奈川県横浜市)と連携し、地域住民との交流ができる「まちのリビング」やイベントの開催を企画する。
オウカスシリーズは、「100歳まで健康に暮らす」をテーマに、共用部のフィットネスクラブでインストラクターの指導を受けることで、運動を習慣化させ、長きにわたり健康に生活できることを目指す。
現在2棟が計画中で、合わせて6棟831戸の案件になる予定だ。野村不動産の住宅事業本部シニア事業部・田代雅之課長は「高齢者住宅は介護型が約9割と、自立型の供給が不足している。今後も、交通生活利便の高い立地を厳選し、年2棟前後の展開を進めていく」と話した。
(8月2日2面に掲載)
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