コンサルティングなどを行うTHIRD(サード:東京都新宿区)は、同社の不動産管理ソフト「管理ロイド」の開発推進のため、大手不動産会社を中心に資金調達を行う。8月5日には、新たに野村不動産ホールディングス(同)のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)と3000万円の新株予約権付き社債引き受け契約を締結し、新株予約権付き社債を発行したと発表。累計の調達額は4億7000万円。
大手不動産会社中心に4億7000万円調達
管理ロイドは、入居管理から退去まで一元管理できる点が特徴で、建物点検や検針などに伴う報告書作成の自動化や協力会社との進行管理の共有化などで業務効率を改善する。
商業施設を含めて1050社以上が採用。導入物件の割合は商業施設が6割、住宅系が4割で、住宅系ではほとんどがマンションだ。一棟あたりの月額課金制で、100戸未満が月額2500円。
今後は、修繕工事の自動見積もり査定機能を追加する予定。井上惇社長は「管理ロイドで入居時の書類申請や多言語化への対応も検討している」と語る。
THIRD
東京都新宿区
井上惇社長(39)
(9月6日1面に掲載)
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