旧市街地を歩き、意見交換
経済産業省近畿経済産業局(大阪市)は「商店街・まちづくり現地見学ネットワーク交流会㏌泉佐野」を開催した。会場は、大阪府泉佐野市にある旧市街地「さの町場」周辺。江戸時代に海運業で栄えた、泉州地域の商業都市の一つだ。戦火を免れたため、古い寺院や屋敷、細い路地が網目のように残る。現在は静かな住宅街となっている。
交流会では、同市でまちづくりに取り組む2人が、活動に至った経緯、地域との関わり方、空き家の活用事例などを話した。その後、参加者全員でまちを歩き、見学しながら意見を交わした。
登壇者の1人は、一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(泉佐野市)の石井博子氏だ。同法人は、講演会やワークショップを重ね、地域住民や不動産オーナーなどと関係を築き、直近6年間で17の遊休不動産の有効活用に関わった。
改修した古民家で取り組みを話す橋本氏
もう1人の登壇者、さの町場家守舎まちばの芽(同)の橋本健一代表は、有志で結成したまちづくりグループで、築200年、敷地300坪の古民家を借用して改修し、レンタルスペースなどとして転貸している。「古い建物には、歴史的価値がある。つぶしてしまったら二度と再現できない。時代に合った新たな使い方を考えている」(橋本氏)
近畿経済産業局産業部流通・サービス産業課の河野元秀氏は「他地域で活躍する人と交流することで、それぞれ地元での活動のヒントにしてもらいたい」と交流会の目的を話した。イベントは6月27日に開催され、近畿圏のまちづくり会社や自治体、金融機関などから約20人が参加した。
(2025年8月11日14面に掲載)





