寮の不足・地域交流に寄与
ポルトガルのNOVA(ノバ)大学が、学生用住宅マッチングプログラム「Rede(レーデ)1/4」を実施している。2024年11月にテストプログラムを提供し始め、25年5月から本格的に開始。オンラインプラットフォームを用い、空き部屋を持つオーナーと、手頃な家賃の賃貸住宅を求める学生をつなぐ。同時に、地域交流も目指す。
プラットフォームの利用は登録制となる。自宅の空き部屋を貸したいオーナーが、プラットフォームに物件情報などを掲載。学生は物件を検索し、希望の部屋を契約する仕組みだ。同プログラムで貸し出される部屋の家賃は、周辺地域の相場より最大20%低く設定されている。オーナーは、ポルトガル内国歳入庁に納付する所得税の免除をはじめとした税制優遇措置を受けられる場合もあるという。一方、学生は手頃な住宅を確保できる機会となる。NOVA大学によると、ポルトガルの学生が1カ月に費やす居住費は、平均月500ユーロ(約9万円)に上る。学生の11%は経済的な理由から、入学後1年で中退しているのが現状だ。
リスボンで約33万人に上る1人暮らしの高齢者と学生の交流促進も、同プログラムの目的だ。オーナーと学生のマッチングの過程においては、信頼関係を重視する。双方が気持ちよく住宅を貸し借りできる状態を維持するため、大学側が心理学者などによる支援チームを結成。双方の関係構築に向けた支援を行っている。
このほかNOVA大学はスウェーデンの大手家具メーカー、IKEA(イケア)のポルトガル法人IKEAPortugal(イケアポルトガル)と提携。一部の住戸ではIKEAPortugalが家具などを提供している。
NOVA大学によると、同プログラムのテストサービス開始から間もなく、登録オーナーは約200人、入居契約の締結は約30件に上った(25年2月末時点)。
同校は今後、同プログラムをポルトガル全土に広めたいとしている。
(2026年3月2日17面に掲載)





