素材感生かした北欧テイストが魅力に
2015年03月14日 | リノベーション
山王岩瀬ビルは、1976年竣工の賃貸マンションで、福岡県福岡市の空港に近い地下鉄東比恵駅から徒歩11分、JR博多駅から徒歩16分の立地にある。
ひかり生活デザイン(福岡県福岡市)が改装プロジェクトを企画し、2014年4月に外壁塗装を行い、同年10月から空室だった3室をリノベーション。
今回はその一室を紹介する。
コンセプトは、北欧のナチュラルな雰囲気と和を組み合わせた部屋作り。
内装全てを作り変えるのではなく、和室3室だった3DKのうち、2室をそのまま残し、間取りは2LDKにした。
13.5畳のLDKは、無垢のフローリングが敷かれ、ふすまだった建具はシナベニアのオリジナルで制作した引き戸に変えた。
建具と畳が程よくマッチしている。
木部はオフホワイトに塗装した。
同社代表の春口治彦氏は、「既存の和室を生かしコストを抑えながら質感の良い部屋を作りました。フローリングや建具は経年劣化が楽しめるような素材を使っています」とコメント。
玄関とLDKの間にはIKEAのファブリック(布)を下げて空間のアクセントに、かつ空間を柔らかく仕切っている。
入居を決めたのは、アパレル関係の仕事をする30代夫婦。
自分たちのイメージする暮らし方ができる部屋を探していたようだ。
家賃は7万3000円(共益費5000円)。
事業主は有澤建設。
施工はベスティックで、管理はサカグチホールディングスパートナーズが担当している。
施工費は約240万円。