収益不動産の開発を行うフロンティアハウス(神奈川県横浜市)は1月12日、小口化事業の第1号ファンドが7分で満額調達に至った。4000万円の募集金額に対し、850%にあたる3億4000万円が集まったという。
新規の投資家獲得狙う
ファンドシリーズ名は「FunFund(ファンファンド)」。同社はファンドの組成・運営・管理のみを行い、ファンドの募集・勧誘行為は小口化ファンドのプラットフォーム「大家どっとこむ」を展開するグローベルス(東京都品川区)が行った。
第1号ファンドはフロンティアハウスが所有する木造アパート「PALACE(パレス)東神奈川」を対象に組成。同物件は築31年で、京浜急行電鉄本線神奈川新町駅から徒歩7分の場所に立つ。
一口1万円から出資可能で、表面利回りは10%。運用期間は3カ月だ。
本ファンドに出資した投資家は20代後半~50代で、平均出資額は60万円だった。
FunFundプロジェクトの佐藤和希リーダーは「当社の主事業である収益不動産開発・販売のメイン顧客層は40代以上の投資家。小口化事業で新たな顧客層にアプローチできると期待する」と話す。
今後は、同社が開発・保有する賃貸住宅などを中心に、月2回程度のファンド組成を目指す。
(2024年2月5日2面に掲載)