不動産マーケティングのスタイルアクト(東京都中央区)は15日、2016年7~9月期の賃料が実質、上昇しているとの調査結果を発表した。
賃料20万円以上の高額物件は賃料改定率が0.8%上昇した。
10万円未満の物件は0.1%の下落となったが、同社によると経年で1年ごとに1%下がるため、0.1%の下降ならば実質的にプラスだという。
調査対象は東京23区内の賃貸物件で、ポータルサイトに掲載する空室物件のデータなどを基に整理し、2年前の同一物件と賃料変化をまとめた。
同社は全国約400万件の賃貸物件データを保有しており、今回のサンプル数は3万3782件だった。
高額物件で2年前の募集賃料と比較すると、「増額」改定と「減額」改定はどちらも減少し、「据え置き」が増加した。
これは過去2年間に「増額」改定された分が落ちついたためと考えられる。
14年7―9月期以来増え続けた「増額」の割合が、今四半期で初めて減少に転じたものの、依然として「増加」の割合は約半数を占める。