「旅する不動産」の屋号で、空き家再生を通じたまちづくりに取り組む企業がある。京都府与謝野町を拠点に建築資材の販売を行う高岡建材だ。京都府の北部・丹後エリアを中心に、空き家をレストランや宿泊施設に再生してきた。立地の優位性に左右されない「目的地となる場所づくり」により、関係人口の創出を目指す。
京都・丹後 食とアートのまちへ
築120年の古民家 飲食店へ再生
高岡建材がまちづくりで目指すのは、丹後エリアの関係人口創出だ。立地にかかわらず訪れたくなる、優れた食や文化のあるまちを、空き家再生を通じて創造していく。
同社の空き家再生は、築120年の古民家をイタリアンレストラン「aceto(アチェート)」に再生するところからスタートした。高岡洋輔社長の同級生が営む、食酢製造・販売を行う老舗の飯尾醸造が同物件を取得。高岡建材で売買仲介を行った。
同級生が目指していたのは、スペインにある都市・サンセバスチャンのように、魅力的なレストランや食文化を求めて人々が訪れるまちの店舗。サンセバスチャンは人口約18万人の都市で、ミシュラン三つ星レストランの数が多い都市として知られる。高岡社長は「現地視察を行った際に、地域特有の建物に泊まり、ローカルのレストランがこだわりの料理を出すという、食で人が集まる仕組みを体感した。空き家再生と街並み保全につながる面白いモデルになると感じた」と話す。




