公益財団法人日本賃貸住宅管理協会(以下、日管協:東京都千代田区)は11月14日、賃貸住宅メンテナンス主任者(以下、メンテナンス主任者)の認定制度に3100人が申し込み済みだと発表した。そのうち95%が日管協の会員だ。
開始1週間で549人が合格
メンテナンス主任者は日管協が新たに設けた、賃貸住宅の建物管理に関わる知識を問う資格だ。11月6日から申し込み受け付けを開始。1000人を想定していたが、大幅に超えた。同月13日時点で、549人が合格済みだ。
資格の創設に先立ち、2022年12月から23年1月に日管協が行った「賃貸住宅メンテナンス主任者研修」の受講者は移行手続きを経ることで、メンテナンス主任者の資格を取得できる。11月13日に124人が移行を完了しており、合格者と併せて673人が資格所有者となった。
日管協の塩見紀昭会長は「座学のみで取得することが可能。今後は、実務も身につけられるように研修施設を持つ事業者との提携を考えている」と話す。
23年度末には申込者数3500人を目指す。
現在の賃貸管理事業者は賃料査定やクレームへの対応といったソフト面に強い。建物管理も行うことでより収益を生み出し、賃貸管理事業として独立できるようにするのがメンテナンス主任者資格創設の狙いだ。
「賃貸管理事業は面白く、夢がある仕事だと若者にアピールし、人材不足を解消したい」(塩見会長)
(2023年12月11日2面に掲載)