宅配型のトランクルーム
宅配型トランクルームサービス「airtrunk(エアトランク)」を提供するエアトランク(東京都千代田区)は、賃貸管理を行う木下の賃貸(東京都新宿区)の物件約3500戸に同サービスの導入を開始した。
airtrunkは宅配型のトランクルームサービス。契約者が自身でトランクルームに荷物を運ぶ必要がなく、同社のスタッフが契約期間中、何度でも無料で荷物の集荷、配送を行う。
今回、木下の賃貸が導入したプランは110サイズの段ボール約4.5個分である「0.2㎥プラン(0.1畳)」。入居者は月額2948円(税込み)の同プランを無料で利用することができる。今回airtrunkを導入した3500戸は、木下の賃貸が管理するうち、同社がサブリースする物件だ。ワンルームを中心にファミリータイプの物件まで幅広く導入する。
賃貸住宅においては十分に収納スペースを確保できず、頻繁に使わない荷物を実家やトランクルームに収納するという人も少なくない。木下の賃貸は入居者に宅配型トランクルームサービスを提供することで物件の付加価値を上げ、入居率の向上や入居期間の延長につなげる狙いだ。
エアトランクは4月に新サービス「airtrunk Premium(プレミアム)」を開始した。通常の荷物に加えて、ワインや絵画、着物など保管が難しい商品を専用の倉庫であずかるサービス。
これまで個人での契約が中心だったが、今後は賃貸住宅での導入や富裕層へのサービス提供を通じて利用者を拡大したい考えだ。
エアトランクのおうちを広げる事業本部営業部の月形大希部長は「設備投資が不要で収納スペースを増やすことができるサービスだ。24年度中に賃貸住宅での導入1万戸を目指す」と話す。
(2024年11月4日7面に掲載)