再生エネルギーなど成長分野に1500億円
第一生命保険(東京都千代田区)は、3月、都内の賃貸マンション6棟に120億円を投資した。
同社が運用する資金は約30兆円。2013年から15年の3年間で、不動産や社会インフラなどの成長分野に対し最大1500億円の投資を行うとしている。
今回、同社が投資した物件の規模は、1棟あたり、数10戸~100戸。
契約期間の長い保険商品同様、長期保有を目的としている。
物件のタイプはシングルが中心。
今後については、「具体的な案件があるわけではないが、よい物件があれば投資していきたい」(同社広報部)としている。
再生可能エネルギー分野では、2013年度160億円を超える投資を実施。
青森、香川、兵庫、山口といった日本各地の県で、メガソーラー建設時に、さまざまな形態で資金供給している。
一方、2011年からは保育所入所待機児童増加の問題を解決するべく、保育所運営会社のJPホールディングス(愛知県名古屋市)やポピンズ(東京都渋谷区)と連携し、同社が保有する不動産への保育所誘致に取り組んでいる。
13年9月時点で7ヶ所の誘致・開園を行っている。
中長期的には全国の待機児童の約1割に相当する、2500人の児童受け入れを目指すという。