不動産大手がシェアハウス事業に注力している。日本土地建物(東京都千代田区)は、9月11日に千葉県船橋市にシェアハウス第2弾である「(仮称)西船橋シェアハウス計画」を着工した。
同シェアハウスは全85室。特徴は、ホテルのような広々とした共用部と地下1階に完全防音仕様の「音楽スタジオ」を併設している点だ。同建物は築27年でバブル期に建てられた高グレードな研修所。エントランスには高さ約6mの吹き抜けがあり、既存部を生かし、ホテルをイメージして改装する。
リビング・ダイニングは約74畳。キッチン約49畳、多目的室約53畳とゆったりしている。さらに個室も9.6畳を基準とし、最大15.8畳という広々としている。
一方、音楽スタジオは個人練習からバンド演奏まで幅広く対応可能。本格的な音楽スタジオを3室設けたシェアハウスは業界初だという。各スタジオには、ミキサー、スピーカー、ドラム、ピアノなどを完備し、無料で利用可能。スタジオは完全防音スタジオだ。2階ラウンジには、自分の好きなアーティストのCDや自主制作したCD等を展示できるキャラクターボードを設置。その場で視聴したり、入居者同士でシェアすることでコミュニケーションを促進する。
「家賃設定は未定だが、強気の設定でも受け入れられるのではないか」(執行役員都市開発事業本部都市開発部長阿部徹氏)
同物件はRC造地上5階地下1階、延床面積約1127坪。最寄り駅のJR西船橋駅から徒歩12分の場所に立地する。
完成予定は2014年2月中旬。募集は2014年1月からスタートする予定。
同社ではCRE戦略事業を展開しており、シェアハウスも提案の一つとしていくつもりだ。