賃貸住宅3222戸を管理するCon Spirito(コンスピリート:東京都渋谷区)は、2019年11月からRPA(Robotic Process Automation)の技術を活用し、管理物件における滞納家賃の回収業務を効率化している。
滞納者への通知を自動送信
RPAとは、規定したプログラムに沿って行動するロボットをパソコンにインストールすることで、単純作業を自動化する技術。例えば、Excelファイルに記載された顧客情報の基幹システムへの入力や特定のユーザーへの定型文の送信などを無人化する。同社では、FCEプロセス&テクノロジー(同新宿区)の『ロボパット』というシステムを採用して、管理物件の家賃滞納が発生すると、滞納者へ督促のメッセージが自動で送られるようにしている。「家賃滞納の原因の9割くらいは、振り込み忘れなどのケアレスミス。そのため、リマインドのメッセージを送るだけでも十分な効果がある」と長谷川悠介取締役は話す。