住友林業(東京都千代田区)は、海外での不動産開発に注力している。
ダラス、シアトルの大型物件
6月19日と7月5日には、米国で賃貸住宅を開発することを発表した。テキサス州ダラスとワシントン州シアトルで、ともに300戸前後の大型物件を企画する。
ダラスの物件は、JR西日本不動産開発(大阪市)と現地法人と共同で開発する。木造5階建ての365戸。住戸の間取りはワンルーム、1LDK、2LDK。専有面積は平均78㎡。想定する入居者は単身者もしくはカップル世帯だ。
市内中心部まで車で約30分、ダラス・フォートワース国際空港まで同約20分と交通利便性に優れる。12月に着工、2026年9月の竣工を予定している。
シアトルの物件は、小田急電鉄(東京都新宿区)、芙蓉総合リース(東京都千代田区)と、現地法人を含めた4社が協業する。地下2階、地上8階建てで、地下2階~地上3階がRC造、地上4階以上が木造の混構造だ。全戸数は298戸。24年には、物件から徒歩1分の場所にシアトル中心部に続く駅が開設する予定で、より利便性が高まると住友林業は予想している。11月に着工、26年9月に竣工予定だ。
同社は今後も海外不動産での開発に力を入れていく。北米事業推進部の木佐貫成大常務は「米国内では、人口増により需要が見込まれる南部での開発により注力していく」と話した。
(2023年7月17日1面に掲載)