管理戸数1700戸の中央開発(岩手県北上市)は、原復時にクロスの貼り替えなどが必要な部屋において、オーナーに対しリノベーションの提案を行うことに注力する。法人需要が高い商圏の特徴から、今後大手不動産会社の参入を同社は予想する。管理営業の中川直志氏は「競争が激化する前に、新たな収益の柱としてリノベ事業を伸ばしたい。原復はその提案の機会と捉えている」と話す。
新たな収益機会の獲得に意欲
同社は、岩手県北上市を中心に、花巻市、奥州市、金ケ崎町を管理エリアとする。全従業員11人のうち、管理部門に3人を配置し、この3人が原復の実務を担当する。
年間の原復工事件数は約400件。単身者向けの原復単価は4万5000円程度。平均の施工期間は7〜10日となる。
原復は、同社が元請けとなり工事を施工会社に依頼する。主な依頼先は7社で、工事の内容によって発注先を分けている。このうちルームクリーニング(以下、クリーニング)を行う5社に、退去立ち会いも1件1000円で依頼している。