北海道札幌市で4300戸を管理する札幌オーナーズ(札幌市)は、年400件発生する退去に3人のスタッフが立ち会い、協力会社に依頼して原状回復工事に対応する。自社開発アプリの活用で、退去の受け付けから工事完了まで効率化を図った。原状回復工事との向き合い方を、渡辺玄太企画推進課課長に話を聞いた。
原状回復工事、どうしてる?
―工事関連の売り上げや事業項目はどのくらいか。
工事部門の売り上げは年間7500万円、事業項目は原状回復、設備メンテナンス、外壁修繕、定期点検だ。
―原状回復工事の概要と詳細について。
原状回復工事は年間250件ほどあり、退去件数のうちの3分の2程度だ。原状回復を行わない物件はクリーニングのみ行う。1件あたりの工事単価は約8万円で、売り上げは年間2000万円だ。工事の内容は、壁紙や床の張り替え、室内状況に応じてクロスの一部分の張り替えや、テレビモニター付きインターホン、照明機器、洗浄機能付きトイレがない場合は付けるといったことを提案する。
―原状回復工事を円滑に進めるためにどんな取り組みを行ったか。