地域が抱える課題の解決に意欲的に取り組む不動産会社に焦点を当てる。今回は、大阪市24区中、空き家率が最も高い西成区で、地域活性を仕掛ける港不動産(大阪市)の挑戦を追う。
従業員と住民の交流機会生む
西成区を中心に大阪市で約1000戸を管理する港不動産は、地元商店街を紹介する「ひとまちMAP(マップ)」を作成し、地域住民を巻き込んだまちづくりに取り組む。金森匡邦社長は「地域が持続的に活性化していくためには、地元住民の意識改革が必要」と話す。
MAPは、第1弾を2022年7月に完成させ、専用ウェブサイトや冊子として公開・配布している。同社が仲介した賃貸住宅の入居者への配布や、地域の夏祭りでの配布、地元商店街・金融機関に協力を仰ぎ、店頭に冊子を設置している。