前回は1店舗増やしても、もう売り上げは純増せず、マーケット内で食い合うだけという現状の変化を解説した。今回は、それを突き破る各地の取り組みをレポートしたい。
ピザが増えない今日
前回述べたように、最近は新店舗を出しても売り上げが変わらない。
むしろ、旧店舗の売り上げが新店舗にくわれてしまう、カニバリ(共食い)が起こる。
では、このジレンマを乗り越えるためには、どうしたらいいのだろうか。
他業界に学ぶ、セグメント戦略
洋服の分野では、ミキハウスや赤ちゃん本舗。子供服に限定することで、他社との差別化を図っている。作業服に限定した「ワークマン」も好調だ。
マーケットに不動産店舗があふれ、成熟しつつある中、「なんでもある」は逆に「個性がない」。賃貸業界では長らく「どんな性別でも世代でも年収でもどうぞ部屋探しは当店舗で」と展開してきた。
結果、似たような店舗だらけ。
新しく追加するピザは、定番のイタリアンピザではなく、「デザート向けのあまーいフルーツピザ」と注文すれば、前のピザとは味つけの違ったピザを持ってきてくれる。