ウェブサイト翻訳サービスを展開するWovnTechnologies(ウォーヴン・テクノロジーズ:東京都港区)は、ウェブサイト多言語化サービス「WOVN.io(ウォーヴンドットアイオー)」において「高精度住所翻訳機能」を提供している。
同形異音の地名も変換
WOVN.ioは既存の日本語ウェブサイトを多言語に翻訳するサービスだ。通常ウェブサイトを複数言語に翻訳するためには言語ごとにプログラムを書き換える必要があり、システム担当者の業務負担が大きい。同サービスは、ウェブサイトを翻訳するためのシステム開発が不要で、既存のウェブサイトを45言語に翻訳することができる。
高精度住所翻訳機能は、ウェブサイト上の住所表記を自動、かつ高精度でローマ字に変換する機能として8月に提供を開始。日本には同じ漢字で読み方が複数ある地名が多く存在するため、住所が意図と違う翻訳となるケースがある。そのため住所の翻訳は機械翻訳に任せづらく、手間のかかる作業になりがちだ。
高精度住所翻訳機能では、「みた」「さんだ」「みつだ」など住所によってさまざまな読み方のある「三田」などの地名を、ウェブサイト上の住所表記と自社保有のデータを突合して、適切なローマ字に変換することが可能だ。これにより地名の多いウェブサイトでの翻訳作業を効率化できる。不動産ポータルサイトや店舗情報の多い小売店のサイトなどでの利用を想定している。
WOVN.ioは元となる日本語サイトを変更すれば、国際特許取得技術により変更点を自動で検出・翻訳することができる。人手をかけずに高精度な翻訳がされることから、これまでにレオパレス21(東京都中野区)の「お部屋探しホームページ」や森ビル(東京都港区)の「ヒルズアプリ」など1万8000のサイトに導入された。
(2023年12月11日9面に掲載)