クラウドサービスの開発を手がけるフレクト(東京都港区)は、車両動態管理システム「Cariot(キャリオット)」を提供している。専用の車載デバイスを車に設置する、もしくはスマートフォンアプリを起動することで、車両の位置情報や走行データを取得。車の現在地の把握や運転日報のデジタル化、走行記録の集計・分析などを可能にする。
アルコールチェックにも対応
3秒に1回のデータ同期で車両の位置情報をなめらかに把握できる点が特長だ。「グーグルマップ」を利用したシステムで車の現在地を示し、オフィスにいる管理スタッフからドライバーへの連絡の手間を省いたり、到着時刻予測の精度を上げたりすることができる。
運転日報のデジタル化も導入メリットの一つ。運転データを自動でクラウドに記録するほか、アプリを利用する場合は、移動や訪問、休憩など任意のステータスを設定することも可能だ。近距離無線通信「ブルートゥース」対応のアルコール検知器との連携で、ドライバーの飲酒検査(アルコールチェック)の記録も行うことができる。
2016年からサービス提供を開始し、契約企業数は23年9月末時点で323社。賃貸管理会社が社用車の管理に利用する例もある。
利用するドライバー数や管理者数、車両数によって利用料金が変わり、アプリを使う場合は月額1万1440円、専用デバイスを使う場合は月額1万8590円(いずれも税込み)から利用可能。初期費用はかからない。
(2023年12月25日9面に掲載)