投資用マンション開発のプロパティエージェントを事業会社に持つミガロホールディングス(以下、ミガロHD:東京都新宿区)は、M&A(合併・買収)により管理事業を強化。事業成長を加速する。
売上1000億円に向け成長加速
マンション管理やサブリース事業を行うAKIコマース(同)の全株式を1月4日に取得。AKIコマースの完全子会社で、仲介や再販事業を行うアソシア・プロパティ(同)も孫会社化した。
AKIコマースの2022年12月期の売上高は2億400万円、営業利益は400万円。アソシア・プロパティの23年3月期の売上高は1億800万円、営業利益は3800万円だった。2社ともに東京都23区を商圏とし、両社合わせた管理戸数は約900戸。後継者が不在だったことで、ミガロHDへの事業譲渡が決まったという。
ミガロHDは23年10月、プロパティエージェントを子会社とした持ち株会社として設立し、上場した。上場廃止前のプロパティエージェントの23年3月期の売上高は372億5900万円に伸長。特に、収益の柱と位置付けているのが、投資用マンションの開発や不動産クラウドファンディング、賃貸管理といったDX(デジタルトランスフォーメーション)不動産事業だ。管理戸数は4101戸となった(23年3月末時点)。ミガロHDの中西聖社長は「賃貸管理・サブリースを主業とするAKIコマースとアソシア・プロパティのグループ化で、ストックデータとなるDX不動産の投資家会員数の拡大と流通物件の確保能力増加が見込める。売上高1000億円達成に向けた足がかりの一つとしていく」と語った。
ミガロホールディングス
東京都新宿区
中西聖社長(46)
(2024年2月5日1面に掲載)