入居者の理想の暮らしを提案
鍵の受け渡しサービス「KEY STATION(キーステーション)」を手がけるKeeyls(キールズ:東京都渋谷区)は、2023年12月28日より、入居者の理想の暮らしを提案するコンセプト賃貸ブランド「JFK」の提供を開始した。19年2月より手がけているアセットマネジメント事業において、今後、不動産ファンドを組成して購入した物件をJFKとして提供する。これまでにペット共生をコンセプトとした賃貸物件を提供している。
新しくリリースした物件はインテリアコーディネートサービスが付帯する物件「ASTILE(アスティーレ)日本橋浜町」。都営地下鉄新宿線浜町駅から徒歩6分の場所に立つRC造7階建ての物件だ。全10戸で、間取りはすべて1LDK。賃料は17万9000円から19万2000円だ。
入居者に対して、インテリアコーディネーターによるインテリアのレイアウト提案サービスを無料で付帯する。家具選びやレイアウトに自信がない入居者でも、理想のインテリアデザインが施された部屋に住むことができる。理想の暮らしの提供により、入居者の満足度を高めることで入居率や家賃の上昇を目指す。
JFKのリリース前に同社が手がけたペット共生をコンセプトとした新築賃貸物件では、ペット保険付帯などのサービスを導入したことで相場より約10%高い賃料で成約した。物件の魅力が伝わりやすく、利回りも期待できることが投資家に高く評価され、JFKのリリースに至った。
JFK物件への入居で実現できる暮らしを理解してもらうため、自社仲介にも力を入れる。ペット共生物件の自社もしくは協力仲介会社からの客付けは約半数だ。また、KEY STATIONを活用することで内見機会の増加と成約スピードの向上に努める。
今後はアートやヘルスケア、子育てなどをコンセプトとした賃貸住宅の提供を予定している。大貫功二代表取締役CEOは「不動産をハードとしてだけでなく、ソフトコンテンツとして提供することで、不動産の価値を向上させたい」と話す。
Keeyls
東京都渋谷区
大貫功二代表取締役CEO(44)
(2024年3月4日8面に掲載)