収益不動産の販売・管理を行うエイマックス(東京都新宿区)は、創業4年で売上高104億円へと伸長した。管理に軸足を置いた物件の仕入れを強みに、成長に弾みをつける。
管理の質担保、マンパワー注ぐ
経常、前期比40%増 月平均37戸販売
エイマックスは、中古の投資用区分マンション買い取り再販と販売後の賃貸管理を中心に事業を拡大する。取り扱う物件のエリアは東京23区、神奈川県横浜市、川崎市がメインで、5月末時点での管理受託戸数は1252戸となっている。
2020年2月に設立。その後すぐに新型コロナウイルスの感染が急拡大し営業が行いにくい状況となったものの、業績は創業以来、右肩上がりだ。24年1月期の売上高は前期比25%増の104億円、経常利益は40%増の3億55万円(グラフ参照)
販売実績は1期目の26戸から4期目には401戸まで押し上げた。同期中には一棟物件も、5棟を販売。25年1月期は区分の販売営業5人で、2月〜6月末までの間に185戸を販売した。月平均で37戸を販売した計算だ。
中古区分マンションの販売・管理を手がける会社が数多くある中で、同社の大きな特徴は賃貸管理にビジネスの重心を置く点にある。
天田浩平社長は「オーナーの立場から見て、長く付き合いたい管理会社でい続けたい。そのために、できるところは徹底的に効率化・仕組み化しています」と話す。
物件仕入れの際にも管理を軸にする。管理受託後にリーシングがしやすいか否かを最重視した仕入れを行っている。「仕入れは管理の目線でも非常に重要な部分ですので、私の最終承認がないと決済ができないフローにしています。担当者の好みによらずに、仕入れ物件の価値を安定させています」(天田社長)