スマート修繕、高耐久建材で長寿命化

スマート修繕

管理・仲介業|2026年01月27日

大規模修繕費用を軽減

 大規模修繕支援サービス「スマート修繕」を手がけるスマート修繕(東京都港区)は、2025年12月末時点で、累計3000組以上の管理組合などから相談を受けた。同社は大規模修繕前の建物診断から、見積もりの取得、施工内容の精査、工期中の仕上がり確認、施工会社が倒産した場合の工事完成の保証までを一気通貫で手がける。

 豊田賢治郎社長は、大規模修繕のコスト削減策について「高耐久建材を使用して修繕周期を延ばす傾向にある。物件の規模によって依頼する施工会社を変えることもポイントとなる。最終的には、『お任せ』にせず施主自身で工事内容や金額について妥当か確認することが重要」と話す。

 高耐久建材の使用は、特に費用対効果が高いという。例えば、屋上防水の工事で高耐久材料を選択した場合、平均的な建材の1.5倍ほどの価格にはなるが、保証期間が一般的に10年であるのに対し、高耐久建材では15~30年に延びた事例もある。「修繕周期が延びれば足場を組む機会が減るため、コスト削減に寄与する。不動産ファンドに対してのコンサルティングの場でも、よく提案されている手法だ」(豊田社長)

 また、施工企業ごとに得意とする物件規模が異なるため、発注先を見極めることも重要だという。豊田社長は「20戸未満の物件の大規模修繕は、小規模な企業が施工例を豊富に持っていることも多い。大規模な物件が得意な大手企業に小規模物件を依頼した場合、多重下請けになる可能性も否定できない」との見方を示した。

 同社のサービスは、RC造の集合住宅をはじめ、ビル、ホテル等大型建物が対象。集合住宅の場合、これまで20~1000戸の規模に対応してきた。ボリュームゾーンは60戸規模だ。サービスの利用者層は、マンション管理組合が60%を占める。そのほか、不動産ファンドなどの事業法人が35%、賃貸住宅のオーナーが5%。

 「建設工事費は過去10年間で132%まで上昇しており、大規模修繕でも同様の傾向があると考えられる。そのため、先延ばしにせず、早めに実施することもコストカットにつながる可能性がある」(豊田社長)

豊田賢治郎社長

スマート修繕
東京都港区
豊田賢治郎社長

(2026年1月26日18面に掲載)

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