オーナーの紹介で案件獲得
埼玉県内を商圏に約1300戸を管理するエスアンドティ(埼玉県蕨市)は、経営難に陥っていたケーキ屋があった建物にクリニックを誘致した。ケーキ屋のオーナーは、店舗のあったスペースを賃貸することで固定収入を得ることができ、エスアンドティはテナント管理を受託し管理手数料を獲得している。
今回、クリニックを誘致したのはJR埼京線武蔵浦和駅からバスで4分ほどの場所に立つ建物。2階建てで、田島通りという道路に面するロードサイド店舗だ。
ケーキ屋のオーナーは、同社が管理する賃貸住宅の不動産オーナーの親戚にあたる。近所に大手スイーツ店が出店したことや、新型コロナウイルスにより客足が減り、経営が悪化したことから、不動産オーナーを通じて同社に相談が持ち込まれた。
同社は営業を続けるのではなく、建物を残す形で他法人に賃貸することを提案。近隣には高齢化が進む団地群が立つことから、高齢者からのニーズが見込めるクリニックを誘致し、2023年12月に整形外科と内科の診療が開業した。1階で受け付けと診察を行い、2階はリハビリスペースとなっている。
誘致を担当した大原亨専務は「オーナーは、ケーキ店経営を続けてきた思い入れのある建物をそのまま残すことができ、クリニックはロードサイドの好立地に店舗を構えることが可能になった。双方メリットをもたらすことができた。今後も不動産の活用やコンサルティングに力を入れていきたい」と話す。
(2024年8月26日2面に掲載)




