10Gbpsで入居促進
関西電力(大阪市)のグループ会社で通信事業を手がけるオプテージ(同)は、賃貸市場向けの光回線サービス「eo(イオ)光ネットマンションタイプ光全戸フル10ギガコース」をマンションオーナーや不動産会社などに提案する。
同サービスの特長は、一つの光回線を全戸で共有する「シェア型」のサービスとは異なり、各住戸まで直接、個別の光回線を敷設する点にある。そのため、インターネットの回線速度が安定し、入居者に快適なネット環境を提供することができる。
10ギガタイプの同サービスは、2021年1月に、関西初の新築の分譲マンション向けとして提供されたのち、新築の賃貸マンションへも供給されるようになった。現在は、新築だけでなく、既築物件での導入も進み、同社が提供する賃貸向けの光回線サービスのうち、30〜40%ほどが10ギガコースだという。
同社は、光回線だけの提供に限らず、プロバイダーサービスも一体で提供している。入居者に対して、安定した通信環境の提供と通信障害発生時のサポート体制を整えている。法人利用向け調査の「RBB TODAY(トゥデイ)ブロードバンドアワード」では、「キャリア部門 エリア別総合(近畿)」において、17年連続で最優秀賞を受賞。個人向け調査では、23年の「オリコン顧客満足度インターネット回線近畿」部門でナンバーワンを獲得している。
また室内に設置するホームゲートウェイは、最新規格「Wi-Fi6E」に対応した無線ルーター機能を標準で搭載しており、これまでの周波数帯域に加え6GHz帯にも対応し、電波干渉を受けづらい特性を持っている。
(2024年12月2日7面に掲載)