カメラの映像をAIで分析
一般社団法人全国防犯啓蒙推進機構(大阪府高槻市)は、防犯カメラや電子錠などの防犯対策商品のサブスクリプションサービスを提供している。
商品は、電子錠の「THE LOCK(ザ・ロック)」や窓ガラスに貼り付けてガラスを割れにくくする防犯フィルムなど。防犯カメラ「MORECA(モレカ)」や防犯カメラの映像をAI(人工知能)で分析する「クラウドAI」も展開している。
クラウドAIはAIを活用し、防犯カメラで撮影した映像の動作検知の精度を高めるシステムだ。過去の映像データからディープラーニング(深層学習)を行い、指定するものの動きのみを検知し、指定の場所へ通報できるようになる。例えば、共用部の侵入禁止エリアに人が入ってきた場合にのみ通報するよう設定した場合、動物や風による物体の動きは通報されず、人を検知した場合のみ作動する。録画映像もクラウドに送られるため、容量がなくなり録画できなくなるなどのトラブル回避にもつながる。既存のカメラを活用できるためコストも抑えることができる。
これらの商品をサブスク型で提供することで、オーナーや不動産会社が防犯対策を始めるハードルを低くする。初期費用や月額費用、サブスク契約期間は商品によって異なる。各商品の故障時の対応は24時間365日行う。
折元洋巳理事長は「多くの防犯サービスをパックにして提供するサブスクは国内初ではないだろうか。最も安心・安全が求められる住宅にこそ導入を提案していきたい」と話す。
(2024年11月25日8面に掲載)