ウィル、22拠点で年間3100件の仲介

【売買仲介ジャーナルvol.3】ウィル

管理・仲介業|2024年12月10日

売却依頼増で仲介売上は27億円

 不動産売買仲介事業を核とするウィル(兵庫県宝塚市)。同社は関西を地盤に、中部、東京にも拠点を構え、全22店舗で売買仲介事業を展開している。年間仲介件数は3100件を超え、売買仲介の売上高は約27億円。中古住宅購入者にはリフォームを提案するといった差別化で業績を伸ばしている。

2万3000件超の査定依頼獲得

7期連続増収

 同社は1995年に設立した不動産売買仲介を核とした会社だ。仲介に伴うリフォーム事業が第2の柱。さらに戸建て分譲などの開発事業も手掛ける。グループ全体の従業員数は303人。

 業績は好調だ。2023年12月期の売上高は前期比22%増の約115億円で7期連続増収。営業利益は8.6%増の9億9800万円で4期連続増益。特に売買仲介事業とリフォーム事業は同社の核となる事業。2事業の合計売上高は全体の約4割ほどだが、営業利益では約7割を占める稼ぎ頭だ。

 売買仲介事業のみに着目すると従業員数は全体の約半数169人。売上高は26億9000万円、営業利益は6億7400万円で過去最高。年間売買仲介件数は3107件にのぼる。売却と購入の割合は、買いが1806件、売りが1301件だ。

売買仲介売り上げ推移

売却案件が42%

 近年は売却案件の獲得に注力してきた。例えば、同社の主要商圏である関西の売買仲介件数は前期ベースで1862件ある。そのうち、買いは58%の1077件。売りは42%の785件。10年前は買いは74%の688件、売りは26%の247件だったため、売りの比率が16ポイント向上している。

関西エリアの仲介構成比

 流通営業関西グループ、グループマネージャーの田中真次氏はこう話す。「創業当時、売りは大手に依頼されることが多かったので、小さい会社は買いに力を入れなければなりませんでした。ですので私どもは買いに強い会社として成長してきました。しかし売却案件の獲得がなければ、その物件をネットに掲載して集客という、買いの集客ができませんので、近年は売りに力を入れてきました」

 インターネットの普及も背景にあると田中氏。「一括査定ポータルサイトが出てきたので、ある意味お金を出せば売りの反響を買える時代になってきたことも要因です」

 同社ではそのようなサイトをフル活用。使用する主なサイトはイエウール、すまいステップ、リビンマッチ、HOME4Uなど約10種類。流通部門全体で年間売却依頼件数は約2万3700件。そのうち、約2万2700件が査定サイト経由。依頼のうち約11%が媒介契約に進み、半数程度が成約に至る。なお、媒介タイプの構成比は専任が6割、一般が4割ほど。

 「依頼を1件飛ばしてもらうのに1万5000円くらいの費用がかかりますが自社で売り物件を確保しないと、買いの契約も生まれないので、かなり投資しています」(田中氏)

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