UCF、学生マンションで高稼働

UCF,生活協同組合連合会大学生協事業連合

管理・仲介業|2025年01月14日

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東京都西東京市の学生マンション

大学生協窓口で入居受け付け

 生活協同組合連合会大学生協事業連合(以下、大学生協)の出資子会社となるUCF(東京都杉並区)は、既存物件の学生マンションへの刷新や土地活用としての新築提案などの事業を展開する。その中で、築年数がたち、稼働率が下がってきた物件を学生向けに改装し、収益性を改善する提案に注力している。

 大学から通学圏内にある物件が提案対象だ。無料インターネットサービスや宅配ボックスの導入、駐輪場の整備に加え、エントランスオートロックや防犯カメラを新設してセキュリティーを高める。転居後の生活が始めやすいように家具・家電も設置。全国大学生活協同組合連合会が実施する住環境に関するアンケート結果も活用し、需要を捉えた改装を提案する。

 改装後は同社が一括で借り上げるケースが多い。9月末時点の管理戸数は東京都内で5棟192戸、大阪府内で15棟183戸となる。

大学生協の組合員を入居対象にするため、大学内にある生協が窓口となって入居受け付けや審査を行う。入居中のトラブルも当該生協と連携しながら対応する。賃料は5万~7万円程度で、管理物件の稼働率は99%以上を維持する。「時期により入居状況の変動はあるが、4月には必ず満室にすることができる。学生にとって身近な存在である大学生協の関連会社が管理する信頼と安心感から、高い稼働率を実現できている」(松本裕志専務取締役)

 連携する不動産会社や協力事業者からの紹介でオーナーとの接点を持ち、学生マンションへの転換を提案している。26年4月までに管理戸数700戸を目指す。

(2025年1月13日14面に掲載)

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