家主との信頼関係強化
1000戸弱を管理するイニシオ・ライフサービス(兵庫県宝塚市)は、工事関連業務の内製化の幅を広げる。25年4月からは施工を担うことができる職人の育成を目指し、人材採用に動き出している。工事費の抑制により生み出した利益をオーナーに還元することで、さらなる信頼関係の構築を図る狙いだ。
1996年の創業時から工事部門を社内に持ち、小修繕を内製化してきた。今では全体売り上げの6割を工事が占め、管理が3割、不動産コンサルティングが1割と続く。
全従業員15人のうち、工事業務に4人が携わる。創業のタイミングで、グループの建設会社で施工管理を担当していた人材が入社したことで、工事部を設立。主に、原状回復工事などの小修繕には社内スタッフが対応し、リノベーションや大規模修繕は同社が元請けとなり協力会社が対応する。年間の工事受注件数は平均1050件で、このうち小規模修繕は7割を占める。
大村大社長は「外注施工と比較し、コストは1〜2割削減できている」と話す。今後は、職人の内製化に乗り出していく。「人件費や資材価格の高騰により、管理物件で工事が発生した際、賃貸経営においてオーナーの利益が減少している。現在は、小修繕や工事の監督が主となっているが、リフォームやリノベの施工までを内製化できる体制を整備することで、オーナーに利益を還元していきたい」(大村社長)
職人の採用については、公募ではなくスカウト方式を検討。技術職を育成する学校や、社員の知人やオーナーからの紹介といった経路で人材の獲得を進める方針だ。
(2025年2月10日9面に掲載)





