工務店を祖業とする信和建設(大阪市)を母体に、不動産開発、仲介・管理、ホテル、介護など幅広く事業を展開する信和グループ。創業から130年を超え、14社から成る同グループの連結売上高は2024年12月期で754億円(前年同期比121%増)と事業規模を拡大している。その中で、不動産管理事業を手がける信和コミュニティ(同)は、国内最大級の防音賃貸マンションの竣工を25年3月下旬に予定する。
入居者に自社開発アプリ提供
収録施設を完備 音楽活動も支援
防音賃貸マンション「THE MUSIC COURT(ザミュージックコート)」はJR大阪環状線芦原橋駅から徒歩4分、商業施設や観光スポットの多い難波エリアに竣工する。
プロデュースしたのは、エンタテインメント・カンパニーであるエイベックス(東京都港区)において、主に音楽コンテンツの企画・制作・販売やEC(電子商取引)サイトの運営などを担うエイベックス・ミュージック・クリエイティヴ(同)。音楽活動を日常的に行うクリエーターを入居対象にしたテーマ型賃貸マンションとして、企画立案からおよそ2年を経て開発にこぎ着けた。
THE MUSIC COURTの外観イメージ
建物はRC造8階建てで全98戸。間取りタイプは1Kから3Kで、専有面積は30~49㎡、全戸平均賃料は14万9000円(共益費込み)程度となる。防音性に優れた居室で24時間楽器を演奏できるほか、レコーディング施設を兼ねたスタジオを1階に完備。入居者の音楽活動に対して、エイベックス所属ディレクターによるティーチングや特別なコンテストの開催など、さまざまなサポートプログラムの実施を予定しており、音楽クリエーターにとって唯一無二の物件に仕上げた。