髙松エステート、借り上げと再販で成長基盤を構築【大手が語る経営戦略】

髙松エステート

管理・仲介業|2026年06月04日

髙松エステート 小松 晋治 社長

 髙松エステートは、管理戸数のさらなる拡大と収益基盤の強化に向け、多角的な施策を推進する。既存物件の一般管理からマスターリースへの切り替えを進め、売上高と利益は堅調に伸長。加えて、既存オーナーから買い取った物件の再販事業を通じて富裕層顧客を開拓する。

売上過去最高の313億円、利益率10%

受託戸数3万7600戸に伸長

 髙松エステートは髙松コンストラクショングループで賃貸管理をメインに行い事業を伸ばす。

 賃貸マンションを中心に3万7614戸(3月末時点)の管理を手がけている。昨今の資材価格や建築費の高騰を背景に、新築賃貸マンションの供給は鈍化傾向にある。こうした環境下で、同社は既存物件の管理戸数拡大と収益性の向上を目指す。

 業績は堅調だ。2024年度の売上高は289億3900万円だったが、25年度は過去最高の313億9100万円を達成。同社として初めて300億円を超えた。営業利益についても31億9700万円となり10%という高い利益率を維持しながら、2年連続で30億円を超えた。

 売上高を伸ばしている最大の要因は、一般管理からマスターリースへの切り替えを積極的に進めている点にある。

 小松晋治社長は収益構造について「管理会社はサブリースを行っていれば、売り上げが大きく落ち込むことは少ない。ただしリスクを伴い、赤字物件もある。一棟一棟きめ細やかに収支を見ていきつつ、社内で借り上げへの切り替えを進めてきたことが、売り上げを押し上げた大きな要因だ」と説明する。

 マンションオーナーの高齢化が進む中、清掃などの維持管理やクレーム対応といった家主業に対する負担感は増している。同社はこうしたオーナーに対し、自社によるマスターリースを提案。オーナーの手間の軽減と安定収益の確保を支援している。髙松建設で施工したRC造の物件については、最長50年の借り上げを保証。長期的なサポート体制を整え、借り上げへの移行を促している。

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