不動産データソリューションサービスを提供するポルティ(福岡市)は2022年6月より、賃料査定サービス「ポルティ賃料査定」を展開している。
報告書の作成が可能に
同サービスのサイト上で気になる物件の最寄り駅を入力し、駅からの徒歩での所要時間・間取り・広さ・階数などの情報を選択することで想定される賃料帯を調べることができる。1日3回まで無料で利用が可能だ。会員登録して、建物構造・部屋の方角・設備情報などを入力すれば、より正確な賃料帯も表示される。不動産会社や投資家オーナーを中心に利用されており、23年3月末時点で査定を累計70万回行った実績がある。
3月からは新機能として、査定結果を出力できる「査定レポート」を追加した。査定結果の根拠を表示するほか、半径500m以内にある物件の構造や設備情報・敷金・礼金などを独自に集め、AI(人工知能)分析した情報が報告書として出力される。金融機関から融資査定を受ける際の提出資料として、また収益不動産販売や賃料を決める際の顧客への提案資料として利用することができる。
4月19日より、査定レポートを含む全機能が無料で使用可能となった。平瑶平社長は「多くの人に利用してもらいアルゴリズムを日々磨くことで、より正確で使いやすいサービスを目指す。属人的にではなく、誰でも適正賃料を知ることができるようにしたい」と語る。
(2023年4月24日8面に掲載)