鈴木かずやオーナーは茨城県内で4棟24戸の「福祉アパート」を運営する。介護する側の支援も必要だと考えた鈴木オーナーは、2018年7月茨城県で初となる住宅確保要配慮者の居住支援を目的とした一般社団法人LANS(ランズ:茨城県つくば市)を代表理事浅井和幸氏らと共に設立した。同年8月に茨城県第一号居住支援法人となった。
LANSは在宅支援体制のコーディネート、県内の居住支援ネットワーク構築・啓蒙、住まいに関する生活相談窓口開設の3つが主な事業。オーナーから1棟借り上げて要配慮者やDVなど何らかの理由で避難が必要な人向けにシェアハウスの運営もしている。要配慮者の受け入れ相談については、鈴木オーナーの「福祉アパート」の運営経験が生かされている。
「福祉アパート」を運営するきっかけは、16年に購入したアパートだった。当時周辺は高い空室率だったため、普通にやっても勝ち目はないと考えた。そこで福岡県の赤尾宣幸オーナーから教示を受け、介護認定を受けている一人暮らしの高齢者が生活しやすいように地域の介護事業者と連携した『高齢者向きアパート』というコンセプトで募集。満室を実現。さらにその後購入したアパート3棟は、「福祉アパート」として募集し、障がい者も入居者として積極的に受け入れている。