私鉄各社の賃貸住宅関連事業が活発だ。東急電鉄(東京都渋谷区)は、9月1日、賃貸住宅ブランド「スタイリオ」シリーズの14棟目となる「スタイリオ武蔵小山」をオープンする。東急目黒線の地下化により生まれた土地に建設し、有効利用を図る。
建物は木造の地上2階建て。東急目黒線「不動前」駅徒歩7分の立地。全15戸で、全戸に東京ガスのエネファームを導入した。同社によると、新築の賃貸住宅への全戸導入は国内初の試みとなる(東京ガス調べ、2012年8月現在)。また太陽光発電システム、LED照明、住宅エコポイント対象要件を満たす断熱性能など、環境に配慮した設備を導入した。
入居対象は、DINKSやファミリーを想定している。タウンハウスタイプで、戸建てが連なるような外観となっている。
東急電鉄は、中期3カ年計画の基本戦略として、「地域の生活価値を創造し続ける事業展開」を掲げている。東急沿線で良質な賃貸住宅を供給することで住環境の維持、沿線の価値向上を図る考えだ。