大東建託(東京都港区)は7月8日、同社初となる分譲マンション「ジグゼ湘南平塚」を発表した。「アジャストマンション」というスタイルで、住居の一部を第三者に貸し出せるタイプの分譲マンションだ。
通常の2LDKの間取りに、専用玄関と台所、浴室などを備えた1Kを1〜2部屋組み合わせた間取りとなっている。部屋の接合部分をオープンにし、すべての部屋をつなげて1つの住まいとしたり、アジャスト部分の部屋とのドアを閉ざすことで個々で独立した住戸としても使用することができる。
目的は、家族構成の変化やライフスタイルに応じて住まいの形を調節(アジャスト)すること。たとえば、家族3人で使用する場合はリビング部分と1Kを住居として使用し、残った1Kを賃貸に出す。家族が増えればすべての居室を占有し使用する。子どもが独立し夫婦2人になった際は2つの1Kを賃貸にするなど、ライフステージの変化に対応したつくりになっている。賃貸部分は同社グループが借り上げを行う。
賃貸のノウハウを使って派生商品を展開するとの考えで、2011年に同プロジェクトを立ち上げた。
経営企画室・担当者は「賃貸と所有の良さを合わせた家をつくりたいと思い、企画しました」と話す。
物件は東海道線・平塚駅から徒歩6分。総戸数は47戸(店舗・事務所3戸を含む)。販売価格は3000〜5000万円。
同タイプの分譲マンションを年内に2件販売する予定。