ポラスグループ(埼玉県越谷市)が太陽光発電事業を積極化している。
第一号案件は栃木県塩谷町で今年5月に稼働を開始。1・4ヘクタールの敷地に最大容量1MWの設備を設置しており、年間発電量は一般家庭約255世帯分にあたる約93万kWhを想定する。年間想定売電価格は3920万円となる見込みだ。地権者は地元の個人地主。耕作放棄地の有効活用として同社が借り受け、発電設備費用は同社が負担、発電全量を東京電力に売電している。
また、グループが所有する倉庫や工場の屋根を使った発電事業も開始している。3月にグループの住宅資材センター(埼玉県春日部市)の倉庫屋根を使い、年間発電量4万7172kWhの稼働を開始したのを皮切りに、9月にはポラテック(茨城県坂東市)のプレカット工場で25万6865kWhの稼働が控えている。さらに、2014年1月には栃木県那須町で2・8ヘクタールの土地で年間127万8000kWhを発電する計画が進行しており、2013年度内に一般家庭767世帯分にあたる合計279万kWhの発電を想定しているという。
既に、分譲マンションでは太陽光発電システムを設置したものの販売を開始。同社としては自社で運用ノウハウを蓄積した後、賃貸アパート・マンションオーナー向けにも提案を行っていきたい考えだ。