大東建託(東京都港区)は、09年3月期決算で過去最高益を達成した。
賃貸アパート・マンションの建築が順調に伸びたほか、建材価格が懸念したほどに上昇しなかったことなどから期初予想を上回る業績となり、経常利益は過去最高の739億円(前期比6・3%増)となった。
売上高は9548億8100万円(同49・0%増)、純利益421億2900万円(同5・3%減)だった。
売上高の大幅な伸びは、08年2月から大東共済会による賃料収入保証事業を大東建物管理による一括借り上げ方式に切り換えたことによるもの。家賃収入の増加などに繋がった。
賃貸住宅を主力とする建設事業の完成工事高は、前期を6・7%上回る4696億300万円。粗利益率では32・0%を確保した。
一方、下半期の受注減が大きく、期中の受注高については、前期を約12%下回った。
2010年3月期の連結業績予想は、売上高が3・4%増の9871億円、営業利益が0・4%増の707億円、純利益が3・3%増の435億円。
アパートなどの建築請負事業は景気低迷で受注の伸びが鈍化した影響で、完成工事高を1・8%減の4610億円と想定。不動産賃貸管理や仲介などの分野でカバーするものの、全体の増収増益幅は前期より縮小するとみている。
一方、レオパレス21(東京都中野区)は5月8日、3月期の通期業績予想および期末配当予想を下方修正を発表した。
今回修正予想では売上高7332億円(前回予想比0・4%減)、営業利益は497億円(同7・4%減)とした。第4四半期も景気低迷の影響等が想定を上回ったため。投資有価証券の評価損などが響いた。