694戸管理するアーバンフォース(東京都千代田区)は、所有する収益物件の運用状況をオーナーが把握できるように、月々の管理手数料や修繕積立金などのランニングコストと、数年後の売却益を数値化した投資指標を作成している。収益物件を高く売却できる時期や、賃貸収入を効率よく稼ぐことができる所有期間を判断することができるため、出口戦略を立てずに物件を購入したオーナーから管理受託するケースが多くなり年間70戸ほど増加している。
1戸1律2000円で管理受託
同社が管理する賃貸物件の大半は都内のワンルームマンションだ。オーナーは30~40代の会社員が多く、3%以上の金利でフルローンを組んだことで賃貸収入の利回りが3%と、厳しい賃貸経営を強いられている人も少なくない。渡邊勢月矢社長は「収益物件を運用しながら、なぜか毎月1万円の持ち出しが発生する状況の人もいる」と語る。