不動産売買や相続コンサルティングなどを手掛けるクランピーリアルエステート(東京都中央区)は、運営する不動産売買情報のウェブメディア『iekon(イエコン)』で『事故物件の賃貸物件に関するアンケート調査』を実施し、結果を4月に発表した。
「事故内容によっては気にしない」が1位
「条件がよくて住みたい物件が事故物件だったら、どうしますか?」では、1位は「事故の内容で判断」で190人の回答数を獲得。2位の「住みたくない」94人の倍以上となった。
具体的には「老人の孤独死なら気にならない」「病死なら契約する」「殺人でなければ気にならない」など、条件が良くて気に入った物件で事件性がなければ前向きに検討する回答が得られた。
次に「事故物件でもどんな好条件であれば許容できますか?」では、「家賃の安さ」を挙げる人が228人で1位だった。
他に「自分の隣の部屋がいきなり事故物件になってしまったらどうしますか?」では、1位「家賃を下げてもらう」41.3%、2位は「気にせず住み続ける」が29.7%、3位が「引っ越す」で20%だった。
また「もし友人が事故物件に住んでいたらどうしますか?」では、41.7%が「全く気にしない」と回答している。
自由記入で「事故物件よりも嫌な物件」について聞いたところ「隣人に嫌がらせや迷惑行為をする人が住んでいる」「夜中でも声が響いてくる」「うわさ好きの住人がいる」など、事故物件よりも近隣トラブルが怖いという意見が多数あった。
相対的に事故の内容や家賃によっては、気にせず住みたいと考える人が意外と多いことが分かる結果となった。
同調査は3月24~29日にインターネットで行い、賃貸物件を探したことがある人を対象に300人の男女から回答を得た。
(5月17日22面に掲載)
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