長野県上水内郡飯綱町は4月1日、町内で賃貸住宅もしくは立地企業の従業員宿舎を新築する際に最大で1200万円の補助金を交付すると発表。賃貸住宅の供給を進め、移住者の住まいの受け入れ先をつくっていく。
最大1200万円支給
補助金の名称は『飯綱町民間賃貸住宅等建設補助金』。補助金額は1戸当たりの補助額(25㎡以上150万円、45㎡以上200万円)に戸数をかけて算出し、限度額は1棟につき1200万円。
また、この補助金を利用して建築された住宅の入居者にも、要件を満たせば3年間で最大で48万円の補助金制度を用意している。
現在飯綱町では、人口減少問題を解決するため移住者を募集しているが、町内の住宅供給不足から、やむを得ず移住先を近隣市町村に決めるケースがある。こうしたケースの解消を目的とし今回の補助金交付を決めた。
募集開始から既に3件の問い合わせがあり、町内企業などからの連絡も来ている。
飯綱町役場企画課人口増推進室の篠原大也氏は「コロナ下で東京圏から地方へ移住する人が増えていると聞くが、飯綱町への移住者は少ない。今後は教育の分野にも力を入れ、人口減少に歯止めをかけたい」と語った。
飯綱町は長野市の北側に位置し、長野市中心部には電車で25分。リンゴ栽培が盛ん。人口は約1万人。この10年で1651人ほど減っている。
(5月31日20面に掲載)
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