東邦レオ、クラファンで団地再生

東邦レオ

その他|2021年06月17日

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『ひのさと48』外観。鹿児島本線「東郷」駅から車で4分の場所に位置する

 緑化資材の開発・販売を行う東邦レオ(大阪市)は、団地再生事業の一環として5月17日よりクラウドファンディングを開始した。同社が再生を進める『ひのさと48』の壁面にクライミングウォールを設置するための資金調達が目的だ。クライミングウォールとは手足用のグリップが設けられたクライミング用の壁のことを指す。目を引く装飾を施すことで、再生事業を行っている団地はどれか、地域住民に周知する狙いがある。

クライミングウォールの設置目的

 目標金額は200万円で、5月26日時点での調達額は79万円。6月30日まで募集する。『大人本気会議』という福岡県宗像市立小学校の一部の小学生たちが発案したやりたいことを、大人たちが本気で実現するための取り組みの中で設置が決定した。西部ガス(福岡市)、ふくおかフィナンシャルグループ(同)、iBankマーケティング(同)の3社と連携する。

 同物件の再生事業は2018年より開始している。5階建て30戸の住居用団地を、ビール工房や障がい者支援施設など、様々なテナントを誘致した総合施設へと変更した。

 今回のクラウドファンディングは再生事業を行う物件が一目で分かるような装飾を施すという目的の他、テナント募集の宣伝という意味合いも持つ。現在の入居テナントは6テナントで、全30戸中9戸。一つのテナントが複数の部屋を使用している場合もある。そこで、クラウドファンディングに出資した人へ『ひのさと48』の6カ月間のテナント利用券を提供する。価格は一口15万円ほど。入居条件は設けないが、地域密着型の企業の誘致を期待しているという。6カ月の利用期間をきっかけに、入居者確保につなげていきたい考えだ。その他、地元産の『さとのビール』の販売も行う。

 「福岡でも規模の大きい団地地帯の日の里で、同取り組みを成功させ、今後の団地の再生方法を探っていきたい」と馬込賢太郎マネージャーは話す。

(6月14日17面に掲載)

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