三菱地所レジデンス(東京都千代田区)は、タカラスタンダード(大阪市)と共同でキッチンと洗面化粧台を一つにまとめた住宅設備「MIXINK(ミキシンク)」の開発を6月14日に発表した。三菱地所レジデンスの開発する賃貸マンションで導入する計画だ。
生活空間スペース確保に効果
MIXINKは、調理にも洗面にも使える流し台と、調理に必要なIHコンロやレンジフード、洗面化粧台に必要な鏡、収納スペースを備えている。キッチンと洗面化粧台を合体させることで水回りの省スペース化を実現し、生活空間を広げたり、間取りの選択肢を増やすことができる。特に限られたスペースのワンルームプランでの効果が期待できるという。
三菱地所レジデンスは、賃貸仲介を手掛けるグループ会社を通して、入居者のニーズをヒアリング。生活スペースの広さが物件選びの決め手となることが分かり、水回りを一つにまとめるMIXINKの開発を行った。
限られた居室内での生活空間の拡大、新しい間取りの提案、テレワークや趣味のスペース、キッチンをほとんど使わない生活をする人など、ライフスタイルの多様化に対応できるとしている。
例えば、第1号物件の「ザ・パークハビオ 品川区西五反田二丁目計画」では、MIXINKの導入で、居室が7畳から8.3畳に拡大でき、そのことにより居室内にワークスペースをつくり出すことができた。同物件は、2022年12月に竣工予定で、一部のワンルームへのMIXINKの導入を予定している。
同社では今後も『ザ・パークハビオ』シリーズで採用していく他に、三菱地所グループのホテルやリノベーション物件、新築分譲マンションなどへの導入も検討していくとしている。
(7月19日16面に掲載)
おすすめ記事▶『朝日リビング、コストを抑えて3点ユニット分離』