入居者からのクレーム、オーナーや管理会社の対応術 前編
管理・仲介業|2021年07月25日
「上に住む人の音がうるさい」「ごみ置き場が汚すぎる」「設備が壊れたどうにかしてくれ」。賃貸住宅を運営する上で対応に苦慮するのが入居者からのクレームだ。「騒音」や「共用部ルール違反」などのシーン別にクレームの対応の事例紹介していく。
わび状送り周りの入居者もフォロー
【騒音問題】
マナー直さず3週間で契約解除
コロナ下で増えたのが騒音に関するクレームだ。賃貸住宅においてもテレワークなどで家にいる時間が長くなり、管理会社や家主への連絡が増えているという声があがる。
騒音元の問題もあれば過敏なクレーマー側に原因があることもあるので対応には注意したい。
「とんでもない入居者を入れてしまった」。富山県内に賃貸住宅88戸を所有する多喜裕介オーナー(富山市)はそう振り返る。2020年5月に契約した2戸の入居者が、日ごろから駐車場や部屋で大声を出し、揚げ句の果てに爆竹や花火で騒ぎ立てたため、契約を解除する結果となった。