インターネットを通じて出資を募るクラウドファンディング(以下、CF)で獲得した顧客データなどを分析し、企業のマーケティング活動に活用する手法をデータドリブンマーケティング(以下、DDM)といいます。本稿では、DDMの基本である(1)目的の設定(2)データの特定(3)データ活用の仕組み構築という三つのポイントを解説します。
データ分析は目標を絞り、仕組み化する
(1)目的の設定
デジタル化が急速に進んだ今、企業が扱うデータ量は膨大です。一度にさまざまな目的を設定してデータ分析に取り組もうとすると、プロジェクトが複雑となり、頓挫する可能性が高まります。そのために、自社にとって重要な少数の目的に限定してDDMの目標を設定することが重要です。